<profile>
I was born and raised in Osaka and afterward moved to Kyoto.
I'm photographer and pharmacist.
2011, group photo exhibition in Matsue, Japan
2012, solo photo exhibition in Kyoto, japan <see the pictures>
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フォトグラファーsuzukkyのwebサイトです。
写真を撮りながら世界を旅してます。
conociendo=知る el mundo=世界
スペイン語圏の中南米を旅しているときに、地元の方々と話していると毎日のように、ここで何してるの?と話しかけられたのだけど、そのとき僕はよく ”conociendo!”と答えていた。
conociendoとはスペイン語で、「知る」という動詞conocerの進行形なのだが、
このconocerという単語は人や場所を知ることに対してよく使われる言葉で、知ってるという言葉の中に(会ったことがある、行ったことがある)という経験的な意味が含まれている。つまり、”単なる情報としてではなく、実際に経験として目で見て知る”というニュアンスのある言葉である。
なので”conociendo”と言うとき、それは初めて来たこの場所を今現在この目で知っている、経験している途中です、という感じに近い。(と僕は認識している。)僕はこのconocerという言葉の雰囲気がなんとなく好きだ。
情報なんて簡単に手に入る今の時代に、自分の見知らないことに対して想像を膨らませたり何かを追体験することは難しいことではないように思う。けど、実際の世界が本当はどのようなものなのかを知るには実際にこの目で見て経験してみる以外に方法は無いような気もする。海外の見知らぬ地を歩くという行為に特別限ったことではないが、いつのときでも自分という存在の内面は自分の目を通して知ること、そして感じることによって形作られて行くのではないかなと思う。そういう意味では、今まで知らなかったことを身を通して知るということは自分の人生においてとても大事なことだと思うし、これからもそう心がけながら年を重ねていきたいものである。
そしてそんな僕自身が見た目の前のものや感じた空気を切り取って、写真として残していきたいと思う。